kokoro-otoのブログ

葬儀屋の仕事の内容や収入、求人や採用、求められる人材や副業、転職などの情報を発信しています。

葬儀屋への転職は未経験でも可能?50代でも大丈夫?

こんにちは!

田舎の葬儀屋です。

 

あなたの知らない葬儀業界の真実へ…

ようこそ!

 

新型コロナウイルスの影響で仕事を失った人が、

全国で7万人を超えたそうです。

 

とくに、飲食業や観光、宿泊業などは大打撃を受けていますよね!

 

ブライダル業界も今後は

かなり厳しいのではと思っています。

 

 

職を失った方や、将来を見据えて転職を考えている方に

ぜひ、興味を持って頂きたいのが葬儀業界です。

 

今回は、葬儀屋へ転職を考えている方のために…

 

葬儀屋は未経験でも就職が可能なのか?

50代でも大丈夫なのか?

 

葬儀業界で働いている立場から

アドバイスしたいと思います。

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葬儀屋への転職は未経験でも可能?

葬儀社への転職は未経験でも大丈夫です。

資格は必要ありません。

 

みんな、最初は葬儀や宗教のことなど

何も知識のないところから出発していますよ!

 

研修を受けたり、先輩の式を見ながら勉強して

補助的な業務から経験を重ね、独り立ちします。

 

葬儀社によって、

新人スタッフの教育システムは様々ですが

半年もすれば一人で現場を任されるようになります。

 

初めて聞く言葉も多く

戸惑うことはありますが、すぐに慣れると思います。

 

葬儀についての知識は

現場で覚えたほうが、早く確実に身に付きますから

未経験でも全く、問題はありません。

 

ただ、一つだけ!

普通運転免許は持っていないと

採用されるのは難しいと思います。

 

葬儀の現場では

ご遺体の搬送に始まり、斎場の準備、役所への届け出

自宅でのあと飾り段の設置、会葬品やお供え物の配達など

移動や配達が欠かせません。

 

お寺や神社に出向くことも度々あります。

 

葬儀に必要な棺や骨壺、位牌、ドライアイス、お供えの果物などを、

軽トラやワゴン車に積み込んで斎場に向かい

準備が整ったら

ご遺体と遺族を迎えに、ご自宅へ。

 

葬儀が終了したら、次は火葬場に向かい

火葬が終ったら、お寺や自宅へ。

 

葬祭ディレクターというのは

葬儀の依頼があってから、一連の全ての業務を任されるので

車の運転が出来なければ、まず無理だと思ってください。

 

ただし、葬儀社への転職も

葬祭ディレクター以外の仕事なら

採用される可能性はあります。

 

例えば…

  • 事務職
  • DVDや遺影写真の作成

 

私の経験上では、これくらいしか思い浮かびませんが…

 

逆に、運転免許さえあれば

パソコン作業が苦手でも、経験がなくても

採用される確率は、一般の企業より高いです。

 

葬儀という仕事は

みんなが好んで就きたい仕事とは言えません。

 

だからこそ、中途採用者も多く受け入れていますし

葬儀社は、常にスタッフの確保に悩まされているのが現実です。

 

私が知っている限り

他業種から葬儀屋へ転職してきた人の前職は…

 

やはり、サービス業が多いように感じます。

 

  • ホテル、ブライダル業界
  • デパート、百貨店
  • 飲食業
  • 電気屋さん
  • 寝具屋さん
  • 贈答品屋さん
  • 火葬場職員

 

ご覧の通り、葬儀とは全く関係のない職場からの転職。

火葬場の職員は、葬儀屋に近いですけどね!

 

ここに挙げた転職のケースは

みんな葬儀未経験で

途中入社の方ばかりですが

 

葬儀業界に入ってから、

もう10年以上勤務されている方がほとんどです。

 

付け加えると…

他の葬儀社で経験を積んだ

ベテランクラスの葬儀屋さんが

転職してくるケースも珍しくはありません。

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葬儀屋は50代でも大丈夫?

葬儀屋への転職は

50代でも経験があれば余裕で可能です!

 

管理者としての能力が認められて

他の葬儀社から転職し、

すぐに管理職に昇格した人も見てきました。

 

もし、あなたが葬儀の仕事が全くの未経験で

50代なら…

 

少しだけ厳しいかもしれませんが

チャンスは十分にありますから

諦めないでくださいね!

 

葬儀の求人は年齢不問のケースが多く

50代でも可能性は大いにあります。

 

 

実際、40代で転職してきた人は複数いましたし

数年程前には、50代の未経験者もいました。

 

 

最近は葬儀業界にも

新卒で入社してくる人が増えたので

以前よりは厳しくなっているかもしれません。

 

もし、年齢的に厳しい状況なら

経験や人当たりの良さ、接客スキルをアピールすべきです!

 

(葬儀業界では、コネも十分に通用しますよ~)

 

葬儀では、若い人より

落ち着いた人の方が好まれる傾向にあります。

 

人生経験も豊富なので、

遺族にとっては頼りやすいですし

何でも相談しやく、安心感がありますよね!

 

ある程度、歳を重ねている人の方が

遺族に信頼されやすいのです。

 

 

そのうえ、50代くらいになると

葬儀に参列することも多くなります。

 

自分が葬儀に参列して感じたことや

親戚や家族の葬儀を通じて、困ったこと

嬉しかったこと、疑問に感じたことなどを体験談として話し

 

葬儀に関心があることをアピールできれば

採用の可能性は間違いなく高くなるはず!

 

他にもチャンスはあります。

 

葬儀は、葬祭ディレクターの仕事だけでなく

様々な仕事で成り立っています。

 

とくに、互助会組織の大手の葬儀社なら

役割分担が出来ていて

中高年の活躍の場が増えているんです。

 

例えば…

 

  • 霊柩車の運転手
  • 遺体の搬送
  • 駐車場の警備員
  • 火葬場での誘導・案内スタッフ
  • 精進落としの飲食関係スタッフ
  • 参列者の案内・誘導
  • 司会
  • 当直
  • 営業
  • 献茶サービス
  • 写真撮影
  • 遺影写真作成
  • 会葬礼状の文章作成
  • 喪服の着付けヘアメイク
  • 式場の清掃・片付け
  • マイクロバスの運転手
  • 当日香典返しの担当スタッフ
  • お寺や病院回りの営業
  • 葬儀後のアフターフォロー

 

少し考えただけでも、これだけの仕事があるんです。

凄いと思いませんか?

 

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葬儀に関する仕事は他にも…

 

祭壇にお花を飾るお花屋さん

ご遺体をお風呂にいれる湯灌サービス

初盆商品の営業・販売・配達など

 

一般の方が知らないところで

沢山の人が関わっているんですよ~

 

一つの仕事が認められれば…

 

その他の仕事も掛け持ちでやってみないか?

という、ラッキーな話しが舞い込むことだってあります。

 

50代だからといって遠慮する必要はありません。

 

いくらでも、チャンスは転がっていると思ってください!

 

50代未経験での転職のリスク

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50代で未経験の仕事にチャレンジするのは

躊躇してしまう方も多いと思います。

 

 私も50代ですから、その気持ちは良く分かります。

50代での転職には相当の覚悟が必要です。

 

これまでの経歴や、スキルは役に立たないのでは?

本当にこの業界でやっていけるのか…

もし、失敗したら…

 

怖いですよね?

 

しかし、中高年で転職する人は年々増加傾向にあって

45歳~54歳の転職者の数は…

 

2015年で45万人

2019年で57万人

という統計結果がでています。

 

経験豊富な50代に対する企業のニーズも高まっていると言えます。

 

とはいえ…

やはり、50代での転職には

それなりのリスクも伴います。

実際に50代の人材の需要が多いのは

  • 介護・医療系
  • 葬儀関係
  • 建設関係
  • 警備員
  • 運転手
  • 営業

やはり、重要が多いのは労働環境が厳しいと言われる職種です。

この現状を踏まえて、

50代で転職する際に最も大事なことは

 

あなたが「何を求めて転職するのか?」です。

 

なぜ転職したいのか?

じっくり考えてみて下さい。

  • 給与、待遇アップ
  • 経験や能力が生かせるポジションを求めて
  • やりたい仕事、やりがい
  • リストラ、雇い止め

 

 

まずは、自分が仕事に何を求めているのか知ることが重要ですよね!

ここを間違ってしまうと、失敗に繋がってしまいます。

 

50代の転職で最も高いリスクは

やはり、お給料。

 

同じ50代でも人それぞれで

子育てが終わり、お金よりもやりがいを求めている人もいれば

まだ、教育にお金が必要という方もいるでしょう。

 

もし、あなたが

今よりも好待遇を求めているとしたら

これまでの経験やスキルを活かして活躍できる

同じ業種での転職を考えるべきです。

 

何か新しいことにチャレンジしたいと思っているなら…

 

自分が葬儀屋に向いているのか?

冷静な自己分析が必要です。

 

これまでの仕事にやりがいを感じられず

給料は下がっても、

やりがいのある仕事がしたいと思っているなら

葬儀屋という仕事を候補の1つに入れてください。

 

 

50代の転職で失敗はしたくない!

 

実際に働いてみて、合わなかったからといって

何度も転職を繰り返すと、条件はどんどん悪くなってしまいます。

 

そうならない為に…

自分に葬儀屋の適性があるのかチェックしてみて下さい。

葬儀の仕事に向いている人

  • 人の話しを聞くのが好き
  • 人に喜んで貰うことが好き
  • 人に関わるのが好き
  • 人と話すのが好き
  • 命について深く考えることがある
  • 教えることが好き
  • 勉強するのは楽しい
  • 体力に自信がある
  • 協調性がある

 

葬儀という仕事は体力も必要ですが

目の前で悲しんでいる人の為に、

何かをしてあげたいというホスピタリティーが求められる仕事です。

 

そして、その気持ちが相手に通じた時

なんとも言えない充実感に満たされます。

 

これは、実際に葬儀の現場で

お客様から感謝の言葉を貰った人にしか分からない感情だと思います。

 

これが、仕事へのやりがいに繋がるので

嫌な経験や、キツイ仕事も乗り越えられるのではと感じています。

 

実は、私も…

葬儀という仕事の充実感とやりがいに魅了された一人です

 

人が好きで

困っている人を見ると、ほっとけない…

という人には、ピッタリの仕事です!

 

また、最近は60代70代の高齢の方でも

葬儀についての知識がないという方が非常に多くなっています。

 

葬儀の知識が全くない人にとって

葬儀屋さんは知識豊富な頼れる存在。

 

葬儀やお寺のこと以外にも

いろいろな相談をされますから、

人に教えるのが得意な人は向いていると思います。

 

新しいことにチャレンジしたり

勉強が苦にならない人なら

葬儀は未知の世界!

 

ワクワクすると思いますよ!

 

私も、葬儀の仕事に就いたばかりの頃は

知らないことだらけでしたから、夢中で勉強しました。

凄く楽しかったのを今でも覚えています。

葬儀の仕事に向かない人

  • 毎日の晩酌が欠かせない人
  • 運転が嫌いな人
  • 人と話すのが嫌いな人
  • 遺体が怖い人
  • 霊感が強い人

葬儀の仕事は365日24時間体制の待ち仕事です。

葬儀の依頼があれば、深夜でも病院にお迎えに行きます。

 

車の運転は外せないので

晩酌を我慢できない人には不向きです。

 

人の死や、遺体に嫌悪感を抱いている人

怖いという感情がある方、

霊感の強い方にはお勧めできません。

 

葬儀の仕事に自分が向いているのか

客観的な判断が必要です。

 

自分に向いているかもしれないと思った方も

まだ、決めるのは早すぎます!

 

次は自分に合った葬儀社選びです。

50代でも失敗しない葬儀社の選び方!

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葬儀社といっても、仕事の内容は様々です。

外から見ると良さそうに見えても

実情は違うことが往々にしてありますので

注意が必要です。

葬儀社選びのポイント

  • 転職先の内情を知る
  • 時間をかける
  • 同じ年代の人が活躍している
転職先の内情を知る

葬儀社の内情を知るには

働いている人に話しを聞いたり

葬儀の様子を自分の眼で見ることが大切です。

 

葬儀の現場で働いている人が

会社の愚痴ばかりこぼしていたり

お客様に対しての対応が丁寧と感じられない葬儀社はやめた方が無難です。

 

反対に、親身になって相談にのってくれる葬儀社

いい葬儀社と言えます。

 

大手の葬儀社のなかには

危ないと危険視されている葬儀社もあります。

 

こういう情報は

葬儀社同志の横の繋がりで噂になることも多く

葬儀社で働いている人は良く知っていますから

出来る限り情報網を駆使して、内情を調べましょう。

 

時間をかける

葬儀社の中には、常に求人募集を行っているところがあります。

 

こういう葬儀社は採用されやすいのですが…

裏を返せば、入れ替わりが激しいということです。

 

人を大切にしない企業の可能性が高い!

 

人を大切にする葬儀社は

社員も居心地がよく、長く勤務します。

 

50代で転職するなら

最後まで勤められる働きやすい会社が理想!

 

多少、給料が安くても

長く働ける会社の求人を

焦らずじっくり待つことも大事です。

 

もし、そういう葬儀社が見つかったら

葬儀の仕事に興味があることをアピールしておくことも

お勧めします。

 

忙しい時に声をかけて貰い

手伝いから初めて、社員になれるケースだってあるのです!

 

葬儀の仕事は

キツイ、ハードな仕事だというイメージが先行していますが

やりがいがあり、一度経験してしまうと辞められない

中毒性のある仕事です。

 

反対に、不向きな人には

辛いだけの仕事に感じてしまうでしょう。

 

自分の適性をよく判断して

50代の転職を成功させて下さい!

 

あなたの転職の先に

明るい未来がありますように!