kokoro-otoのブログ

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60代の再就職には葬儀社がお薦め!いくら稼げる?何歳まで働ける?

こんにちは!

田舎の葬儀屋です。

 

まもなく定年を迎える50代にとって

定年後に再就職するのか?

趣味に生きるのか?

同じ職場で働くのか?

別の業界に仕事を求めるのか?

 

大きな問題ですよね!

 

それも、定年を迎えてから考えるのは遅い!

 

出来るだけ、早くから考えて

準備をしておくことが大事です。

 

経済的な理由で、働かないとやっていけない方もいるでしょうし

 

仕事を辞めると急激に老けてしまうから

働けるうちは、働きたいと思っている方も多いのでは?

 

しかし、60代で未経験の職場で働くというのは

かなりハードルが高く、不安や心配も多い。。

 

そんな、あなたにおススメなのが

葬儀社への再就職です。

 

今回は、60代のシニアが葬儀社に再就職すると…

 

どんな仕事が出来るのか?

どれくらいの収入が得られるのか?

何歳まで働けるのか?

 

葬儀社に再就職した場合のメリットとデメリットも

ご紹介したいと思います。

 

60代の再就職には葬儀社がお薦め

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初めにお断りしておきますが…

ここに書く内容は、あくまでも私が以前お世話になっていた

大手、互助会組織の葬儀社の場合です。

 

葬儀社の中には、家族経営や零細企業も多く

それぞれが、全く違う業務体形で経営を行っています。

 

地域や、会社でかなり違うということは

あらかじめご理解ください。

 

私がお世話になっていた葬儀社では、

社員のほとんどが、定年以降も再雇用されていました。

 

中には、80歳を超える営業社員さんもいます。

 

営業社員は、基本的に保険の外交員さんと同じような雇用体系なので

社員というよりは、個人事業主に近いのかもしれません。

 

互助会の会員募集さえできれば

お給料を貰えるので、いくつになっても可能なのです。

 

社員さんによっては

かなりの数の顧客を抱えていて

お客様からも信頼されているので

普段は、営業活動をしなくても知り合いからの紹介などで

月に数十万を稼いでしまいます。

 

もし、あなたに営業の経験があれば、

互助会の会員募集を行う営業職は

再就職先の候補の一つに入れてもいいかもしれません。

 

葬儀業界では、

若手よりも落ち着いた年齢の中高年が好まれる傾向にあります。

 

しかし、葬祭ディレクターという仕事は

体力も必要ですし、ハードな仕事ですから

 

60代なら表舞台で活躍するというより

裏方の仕事が多くなると思います。

 

葬祭ディレクターは、通夜から葬儀まで約2日間に渡り

直接、ご遺族に接して

葬儀の全てを取り仕切ります。

 

では、裏方の仕事とはどういった仕事でしょうか?

 

  • 営業(互助会の会員募集)
  • 病院回りの営業
  • お寺回りの営業
  • 駐車場の警備員
  • 会館の夜間宿直
  • 霊柩車ドライバー
  • 搬送車ドライバー

 

60代でも活躍できる仕事にはこれらがあります。

 

葬儀には、病院からの紹介や

お寺のご住職との結びつきは欠かせません。

 

普段から、病院やお寺回りをしているのは

定年後に再雇用された60代以上の社員がほとんどです。

 

これまでの葬儀の経験や、人脈も活かせます。

 

お寺回りの社員は

お寺の跡継ぎに、お嫁さん候補を探してきて

紹介したりということもあるようです。

 

しかし、これらの営業は

葬儀の経験や、信頼関係が下地になるので

葬儀未経験の方には、難しいと言えます。

 

葬儀未経験でも大丈夫な仕事は?

 

駐車場の警備員

会館の夜間宿直

霊柩車のドライバー

搬送車のドライバー

 

などがありますが…

 

この中でも、とくにおススメなのが

会館の夜間宿直です。

お薦めは夜間の宿直業務

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では、会館の夜間宿直業務とは、

いったいどんな仕事をするのでしょうか?

 

私が住んでいる地域では

人が亡くなると、ほとんどの場合

病院から斎場(葬儀会館)へ直行します。

 

ご遺体をご自宅へ安置するのは、大変だからです。

 

一軒家であれば、まだ良いのですが

マンションなどの集合住宅にご遺体を移動するのは

周囲の眼もありますし、

階段や部屋の造り、広さなどの問題もあります。

 

そこで、病院からそのまま斎場に安置するケースが

年々、増加しているわけです。

 

葬儀依頼の電話対応は、本社の当直の社員が行い

搬送車ドライバーが、病院へお迎えに。

 

ご遺体が斎場に到着するまでの間に

安置部屋の準備を整えるのが、会館宿直者の仕事です。

 

ご遺体用のお布団を敷き、空調を調節し

お供えものの準備などです。

 

もし、お通夜がすでに入っている状況であれば

遺族から、アメニティーの補充をお願いされたり

電話の応対も求められます。

 

控室には、ご遺族が宿泊しますから

いろんな要望に対応することが必要になります。

 

葬儀業界が未経験だと

自分一人で対応出来るのか…

不安もあると思いますが、

 

ある程度、マニュアル化してありますから

すぐに対応できる仕事内容です。

お薦めの理由

  • 仕事内容が楽
  • 時給が高い
仕事内容が楽

会館の宿直業務は

すぐに慣れるような簡単な仕事が多いのが特徴です。

 

葬儀の依頼が入らなければ、仮眠も出来ます。

 

テレビなども完備している部屋を宿直室として

準備している葬儀社が多いので、環境的にも恵まれていると思います。

 

ちなみに。。

 

葬儀社の宿直業務は

ご遺体と同じ部屋にいなくてはいけないと

勘違いされている方もいるようですが…

 

これは大きな間違いです!

 

ご遺体のみが搬送されてくるのは、ごくまれで

ほとんどの場合、ご遺族がご一緒ですし

もし、ご遺族がいらっしゃらない場合でも

安置が終れば、同じ部屋にいることはありません。

時給が高い

会館の宿直業務が魅力的なのは

時給が高いことです。

 

夜間の勤務ですから、

時給は1000円位が多いようです。

 

おまけに、

18時くらいから、翌朝8時くらいまでの勤務が多く

時間が長いのが特徴!

 

一晩の勤務で1万円ほど稼げてしまいます。

 

私の知っている限り

毎日の勤務ではなく

2人交代制でシフトを組んでの勤務でした。

 

1日置きの勤務であれば、

深夜に葬儀の依頼が立て込んだり

電話が鳴り続いても、十分に休みは取れる気がします。

 

実際に、私が勤めていた葬儀社の会館宿直者は

葬儀業界未経験の年配の男性がパートで雇用されていました。

 

ちなみに。。

 

女性はいませんでした。

 

夜間の勤務ということで

防犯対策上、女性は避けているようです。

 

葬儀社でいくら稼げる?

定年退職後の再雇用に関しては

一般企業であっても、

定年前の20%~50%は給料が減少する傾向にあるのだそうです。

 

中高年の経験者が優遇される葬儀業界でも

お給料が減ってしまうのは仕方がないでしょう。

 

正社員で働くよりは

パート勤務の方が、金額的には稼げるのではないでしょうか?

 

会館の宿直業務であれば

月に15万円くらいの収入にはなりそうです。

 

葬儀会館に一人で泊ることに抵抗がなければ

60代以降の再就職としては、条件のいい仕事だと思いますよ!

葬儀社で何歳まで働ける?

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会館の宿直業務なら

70歳くらいまでと考えてください。

 

霊柩車や、搬送車のドライバー

同じく、70歳までは皆さん働いていた印象です。

 

ちなみに、駐車場の警備員に関しては

もっと、80歳近くまで働いている方もいました。

葬儀社に再就職した場合のメリットとデメリット

葬儀社に勤務していると

身内で葬儀が発生した場合は、

他の葬儀社に依頼出来ないのでしょうか?

 

いえ、そうとばかりは言えません。

 

あくまでも、葬儀をどこに依頼するのかは

それぞれの自由ですし、家の事情もあります。

 

確かに、葬儀屋に勤めていて

他の葬儀社に依頼すると、その後の反応が気になりますが

 

喪主が自分でなければ、問題ありませんし

故人や、喪主の希望だったと言えばいいことです。

 

休みを取る理由が必要になりますが

体調などを口実に使えば

会社に知られずに、葬儀を終えることだって可能なのでは?

 

たいした問題ではありません。

メリット

葬儀社に勤務するメリットとしては

もし、自分の身内に葬儀が発生した場合

優遇して貰えることがあげられます。

 

私の実父が亡くなった時には

当時の社長が、金額的にも内容的にも、

ずいぶん優遇してくださって、とても助かりました。

 

あとは、自分に葬儀の知識があったことで

心構えが違ったこと。

 

あらかじめ、もしもの時には

この会館を使おうとか

こういう内容でとか…

 

考えることが出来ていたので

気持ちに余裕は持てたと感じています。

 

多少でも、葬儀の知識があると

突然の場合でも、焦らずに対応ができるものですよ!

デメリット

葬儀社で働くことのデメリットは

やはり、今でも嫌がる人や敬遠する人

少なからずいるということでしょうか?

 

人は、死に対する恐怖心から

出来るだけ、死を遠ざけようとします。

 

葬儀社の建設計画が持ち上がると

必ずと言っていいほど、近隣住民から反対運動がおこるのが

いい例でしょう。

 

葬儀場で働いていると

近所の方から嫌がられるのでは…

避けられるのではという心配はあるかもしれません。

 

それから、もうひとつ。

 

ご遺族は、大切な人を亡くして

哀しみになかにいらっしゃいます。

 

つまり、普通の状態ではないということです。

 

些細なことで怒ったり

何か1つのミスや思い込みが原因で

あらゆることがクレームに発展し

延々とクレームが続くなんてこともあります。

 

感情を出さないご遺族で

気持ちがうまく通じなかったり…

 

扱いにくいご遺族だと感じることもあるでしょう。

 

深夜に起こされて、難しい対応を求められると

精神的に辛いと感じることがあるかもしれません。

 

葬儀の仕事は

メンタルの強さというより

嫌なことはすぐに忘れられる能力が求められる気がします。

 

今回は、定年を迎えた時の再就職先として

葬儀の仕事が未経験でも出来る仕事について考えてみました。

 

私の経験上

葬儀会館の宿直業務は、割と楽な業務なうえ

夜間勤務の高時給の仕事です。

 

60代の再就職には凄くおススメだと感じています。

 

葬儀社への再就職でいくら稼げるのか

何歳まで働けるのか…

 

葬儀社に勤めるメリットやデメリットも

ぜひ、参考にして頂けると嬉しいです。