kokoro-otoのブログ

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葬儀屋でテレワークは可能?コロナ禍で求められるお葬式とは?

こんにちは!

田舎の葬儀屋です。

 

1都4県に2度目の緊急事態宣言が出されました。

 

田舎は、まだ感染者は多くないので

あまり緊張感がないのですが…

 

私の住む町でも、医療体制はかなり厳しい状況のようで

今回ばかりは、うかうかしていられないと感じ始めました。

 

今後、九州の片田舎であっても

コロナ感染者が爆発的に増える可能性があります。

 

葬儀屋がテレワークなんて、出来るわけがない!

ではなく…

どうやったらテレワークが出来るのか?

 

リモートを活用して、働きやすさを追求しながら

消費者に求められる葬儀社にできないか?

 

コロナ禍で求められる葬儀とは

どんなお葬式なのか?

 

葬儀屋の立場で考えてみました。

 

 

葬儀屋でテレワークは可能なのか?

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正直、去年1年の売り上げは激減。

どこの葬儀社も危機感を抱いていると思うのですが…

 

葬儀社は新しいことに取り組むのが、どうも苦手なのです。

とくにITの分野が大の苦手です。

 

古い考え方に取りつかれている職人気質の人間が多いので

新しいことを始めるとなると、抵抗が半端ない!

 

こう感じているのは、私だけでしょうか?

新しい取り組みへの抵抗

私が働く葬儀社ではパソコンが一人1台割り当てられていますが

使いこなせているのかというと…微妙ですね。

 

ちなみに、請求書は手書きですし

礼状の印刷などは、出来る人がやるという感じ。

 

パソコンを使いこなせる社員に、業務が偏ってしまいます。

 

ITに詳しい若手社員は、もっとリモートを活用したいようですが

周りがそれを受け入れないという雰囲気。

 葬儀屋がテレワークを採用したらどうなる?

葬儀屋は遺族からの電話を受け

病院や警察にご遺体をお迎えに行き

遺族と打ち合わせを行います。

 

ここまでが、第一段階とすると…

 

小さな葬儀社ならテレワークも可能な気がしませんか?

 

夜間と同じシステムで、

会社で電話を受ける人間が一人いればいい。

 

あとの社員は在宅勤務。

葬儀の依頼を受けて、会社に向かう。

 

ご遺体のお迎え行き、斎場(会館)に安置。

 

その後、遺族との打ち合わせです。

 

これは、出来れば対面で行うのがいいですが…

リモートでも可能ではないでしょうか?

 

前もって、事前見積りや打ち合わせが出来ていれば

なおさら遺族の負担は軽くなりますよね!

 

遺族は一旦、自宅に帰って

リモートで説明を受けながら

準備を整えることが可能!

 

例えばですが…

遺影用の写真などは、一度遺族が自宅に戻って

写真を探すというケースが多くありませんか?

 

これ!

リモートが使えると

お互いに写真を見ながら確認が出来ますし

タブレットやスマホ、PCで画像が共有できれば

かなりの時短になるのでは?

 

礼状の名前の確認、コースの選択、会葬品の選択

棺や骨壺も画像を用意しておけば

タブレットで見てもらえますよね?

 

未だに、紙のパンプレットを大量に持ち歩いて

見積りをしている葬儀屋さんもいるようですが…

 

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あらかじめ、タブレットを1台遺族専用に準備しておくのは

どうでしょうか?

 

最初に1台、タブレットを預けて

操作方法やIDを伝えておけば

遠くにいる親族にZOOMやLINEなどのリモートで

通夜、葬儀の様子をみて貰うことも可能になります。

 

もちろん、遺族の中にタブレットを使いこなせる人がいないと無理ですし

ご自宅にネット環境が整っていることも必要ですが…

 

こうやって、テレワークやリモートの可能性を探っていくと…

 

出来ることは最大限、遺族の手で行い

限りなく葬儀費用を抑えるプランが出来るのでは?

 

葬儀社は、必要なものを提供するだけ。

あとは、リモートで手続きの仕方や、準備するもの

式の流れを説明し、僧侶の読経もリモートで!

 

これなら、社員も最小限で済むので

葬儀費用を抑えても、会社は回るかもしれません。

 

納棺も、ご遺体の移動も家族がみんなで協力して行う。

 

これ…突き詰めていくと

まさに、昔むかし、家族や地域の人たちが協力して行っていた

本来のお葬式の形です。

 

遺族が自家用車でご遺体を運ぶという選択肢もあり。

 

葬儀が終って、火葬場への移動も

霊柩車でなければいけないわけじゃないし

霊柩車もレンタルにしたらどうでしょう?

 

ついでに…

斎場(葬儀会館)もレンタルにする!

 

これからの時代は、

物を所有するのではなく、レンタルが主流になります。

 

車も家も、服や本だってそうですよね?

 

多くの葬儀社が建設し所有している葬儀会館はどうでしょう?

 

莫大な維持費が掛かっていますよね?

 

維持費に掛けるくらいなら、社員の給与と

葬儀費用に還元して欲しいと思いませんか?

 

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もう、沢山の会館を所有し維持する時代は終わりです。

 

これからは、葬儀社みんなで共有しませんか?

 

言ってみれば…

公民館のような設備ですね!

 

昔は、そうやって

家族と地域の人がお互いに助け合って

大切な人を送り出していたのに

いつのまにか、いろんな面倒なことを

全部、葬儀屋に任せてしまうようになった。

 

葬儀屋も、そんな遺族の気持ちに乗じて

お金を貰って、いろんなオプションを追加し売り上げを上げていった。

 

そして。。今

葬儀は本来の形に戻ろうとしているのかもしれませんね!

テレワークの葬儀社が現れる可能性は?

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おそらく、ないでしょうね…

 

コロナ禍が落ち着けば

葬儀の現場も、ある程度もとの状況に戻ると

葬儀社のトップは考えていると思います。

 

私も、正直そう思います。

 

なぜなら…

現在の日本では

「死」を当たり前と受け入れられない人が多くなっていること。

 

「死」に対して嫌悪感を感じていて、

できるだけ遠ざけたいという気持ちが強くなっていること。

 

煩わしいことは、お金で解決しようとする人が多いこと。

 

これらのことを考慮すると…

 

葬儀にあまり費用をかけたくはないけれど

面倒なことはやりたくないから

お金を出して、葬儀屋にやって貰いたい。

 

という人が、

今後も大半を占めるのではないでしょうか?

 

それならば、葬儀屋のテレワークは難しい。

 

葬儀屋は、ご遺体を搬送し、納棺し

遺族の相談を受け、アドバイスし、

式を無事に取り仕切るのが勤めですからね!

 

しかし。。

出来る限り、リモートの環境を整えITを活用して

葬儀屋を働きやすい職場に変えることは可能かもしれません。

 

というより…

そうなって欲しい!

 

葬儀屋の希望!願望!

 

葬儀屋は労働時間が長すぎる。

 

拘束される時間が短くなれば、

もっと、自由になるし

精神的にもかなり楽だと思うのですが…

 

あなたは、どう思いますか?

 消費者に求められる葬儀社とは?

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消費者に求められる葬儀社とは

様々な要望に応えられる葬儀社ではないでしょうか?

 

確かに、煩わしいことはお金で解決し

葬儀屋さんにやって貰おうという考えの人が大半ですが

 

なかには、自分の大切な人だから

最後も出来るだけ家族みんなの手で送ってあげたい。

 

葬儀も自分達らしく、作り上げたい。

という家族が増えてくる可能性はあります。

 

終活についての意識が高ければ

棺も、骨壺も手作り。

最後の衣装も、遺影写真も全て準備は整っている。

というケースが増えることも、予想できます。

 

こういう遺族に対して、これはだめ、あれはだめ…

全てセットで…など

自分達の都合を押し付けるような葬儀社は

生き残れないと思います。

コロナ禍で求められるお葬式とは?

新しいことを、なかなか受け入れようとしないのは

葬儀社だけではなく、

寺院、神社、教会など宗教者にも大いに言えることだと思います。

 

実際、葬儀式中の写真撮影は拒否されることが多いですよね。。

 

写真撮影でさえ、ハードルが高いのですから

リモート葬儀がなかなか進まないのも納得です。

 

しかし…

時代の流れにのって、

ネットやITを受け入れ環境を整えようとする

寺院、宗教者、葬儀社が求められていくのは

間違いないと思います。

 

コロナ禍以前から、この流れを掴み

ITを活用する取り組みを行っているお寺がありました。

 

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高野山の流れをくむ真言宗の金剛宝寺(こんごうほうじ)というお寺です。

 

大分県と熊本県の県境

山奥ですが、九重連山や多くの温泉地が集まっている

とても綺麗な場所!

 

もともとのご住職だったお父様から

このお寺を受け継いだご住職は

お若いことや、お寺の経営が非常に厳しかったこともあり

ネットを大いに活用しておいでです。

 

私も、調べてみて初めて知ったのですが…

 

なんと!

私の大好きな場所、黒川温泉から

わずか5分のところ。

 

リモート葬儀や法要にも対応。

 

おまけに、樹木葬の永代供養など

破格の費用で驚きでした。

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私の場合、宗派は違うのですが…

 

宗派を問わず受け入れ可能。

 

経済的にも負担が少なく

リモートでのお墓参りも可能となれば

都心に住む人でも利用が出来ます。

 

このお寺の樹木葬を

私は本気で考えています。

 

時代の変化に即応し

消費者が求めるものを提供できるお寺や、葬儀社には

どんどん頑張って欲しいと思います。

 

遺族に寄り添って、喜ばれるお葬式をやっておけばいい!

という考えだけでは、生き残れない時代が

すぐ目の前に来ていると思うのですが…

 

あなたの勤務する葬儀社は

時代をしっかり見据えていますか?

 

今回は、2度目の緊急事態宣言を受けて

葬儀屋のテレワークとコロナ禍で求められる葬儀について

考えてみました。

 

最後までご覧頂き、ありがとうございました。

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