kokoro-otoのブログ

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葬儀屋に就職した女性が後悔したこと!辞める理由は?

こんにちは!

田舎の葬儀屋です。

 

今回は、葬儀屋に勤務している女性の立場から

葬儀屋になって後悔したことや

辞める理由について、まとめました。

 

 

私が葬儀屋になった頃、

女性はほとんどいませんでした。

 

周りは、オジサンばっかり。

 

今はどうでしょう?

 

ハッキリ言って、半分は女性ですし

40代、50代の女性がバリバリ働いています。

 

今後も、葬儀の現場では女性の需要が高まるはず!

 

なぜ今、女性が求められているのか?

 

理由は簡単!

お客様の評判がいいからです。

 

昔は、女性の担当者だと不安そうな顔をされたり

大丈夫なの?という心配の声も多かったのですが…

 

女性の細やかな心配りや、丁寧な対応が

ご遺族の不安を和らげるようで、

クレームも女性担当者の方が圧倒的に少ないんです。

 

葬儀社も、女性が活躍できる環境を整えようとしているので

以前よりも、圧倒的に働きやすくなったのですが

葬儀屋は3Kと言われるキツイ仕事。。

 

おまけに、古い迷信や偏見などの壁にぶつかり

辞めていく女性も多いのが現実です。

 

では、葬儀屋に就職して女性が後悔するのは

どんな時なのでしょうか?

 

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葬儀屋に就職した女性が後悔したこと

  • 親の反対
  • 恋人や、その家族の偏見
  • 夜勤
  • ハードワーク
  • 精神的なプレッシャー
  • 遺体の処置
  • 結婚
  • 妊娠
  • 身内の死

親の反対

男性女性問わず、大学から新卒で入社した人に多いのが

親の反対です。

 

「せっかく、大学まで行かせたのに

葬儀屋に就職するなんて…」

「もっと、普通の仕事に就いて欲しい」

「もう少し、いい就職先があったのでは?」

 

そう考える親の気持ちも分からなくはありません。

 

今でこそ、誰にでも出来る仕事ではない

立派な職業だと言われるようになりましたが…

 

以前は、誰もやりたがらない職業でしたし

差別や偏見の目で見られていました。

 

そういう時代に育った、親の世代にとっては

受け入れがたいのも無理はないと感じます。

 

親の反対を押し切って入社したのに

毎日忙しくて、やりがいも感じられない。

 

現実は、辛いことばかり。。

 

でも、強引に決めてしまった手前

辞めたくても辞められない…

という、同僚もいました。

 

逆に、親の反対にあい

憧れだった葬儀社を諦め、後悔している人もいます。

 

もしも、親の反対にあってしまったら

親の意見にも耳を傾けてください。

 

相手の意見を聞いたうえで

自分の思いを伝え、しっかりと話し合うことが大事では?

 

いい葬儀屋とは、人の想いに耳を傾け

哀しみを共有し、寄り添う人だと思っています。

 

葬儀屋になりたい、あなたなら

きっと、後悔しない選択肢がみつかるはずです。

 

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 恋人や、その家族の偏見

学生時代から付き合っていた彼に、

葬儀屋に就職することを話したら、猛反対を受け

「僕の友達や家族の前では言わないでくれ」

と言われた人もいます。

 

育ってきた環境が違うのですから、仕方ないのかもしれません。

 

彼女は、彼に言われた通り、

葬儀屋で働いていることは内緒にして

しばらく交際していましたが

彼とあまりにも考え方が違うことに気が付き

別れたそうです。

 

交際している間は何も言われなかったのに

結婚の話が出ると、当然のように

葬儀の仕事は辞めて欲しいと言われた女性もいます。

 

彼女は結婚を機に、仕事を辞めました。

 

葬儀の仕事は、あまりにもハードで

結婚後も続けるのは無理だと判断したようです。

 

初めから、他の企業に就職していたら

結婚後も仕事を続けられたのにと後悔していました。

夜勤

女性にとって、夜勤のある仕事は

とても厳しいと思います。

 

繁忙期には、食事やお風呂の時間さえ

ゆっくり取れないこともあります。

 

夜勤のない葬儀屋に就職するべきだったと後悔していた女性は、

別の葬儀社に転職しました。

 

もちろん、夜勤のない葬儀社です。

 

男性の場合、葬儀社に勤務していて

夜勤がないというのは、かなり珍しいと思いますが

女性の場合、会社によっては夜勤がない所もあります。

 

入社の際には、絶対に確認しておくべきですね!

ハードワーク

あまりのハードワークに

「覚悟はしていたけど、これじゃあ彼氏も出来ない」

と、後悔する人も多いようです。

 

週末が休みという訳ではないので

友達と飲みに行く約束もなかなか出来ません。

 

人が産まれたり、亡くなったりするのは

潮の満ち引きや、月の満ち欠けに左右されると聞いたことはありませんか?

 

田舎では、田植えと稲刈りの時期は

葬儀がぐっと減り、それが終ると急に忙しくなります。

 

 私は、農耕民族のDNAだと勝手に理解しているのですが…

 

農作業が忙しい時期には、亡くなる人が少なく

田植えや稲刈りが済んだ途端、

安心したように亡くなるお祖父ちゃんは多いんですよ!

 

葬儀の場合、暇な時期と繁忙期の差がとにかく激しくて…

立て続けに依頼があると、夜一睡もできないとか…

 

何日も通夜と葬儀の繰り返しとか…

 

暇な時期は、ただひたすら待機。

逆に、この暇な待機時間が大嫌いという人もいます。

 

私も、これさえなければ

葬儀は本当にいい仕事なのに…

と、毎回思います。

精神的なプレッシャー

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人の最後には、いろいろな形があります。

 

葬儀の現場で働いていて

一番辛いのが、幼い子供さんが亡くなった時。

 

もしくは、幼いお子さんを残して

親御さんが亡くなった時です。

 

こういう式を担当すると、

当然、精神的なプレッシャーが半端ない!

 

予想以上の会葬者で式場が溢れたり

駐車場や付近の道路が渋滞して、怒鳴られることもあります。

 

大事な葬儀で失敗してしまって

立ち直れない人もいるんです。

 

頑張り屋で真面目な人に限って

プレッシャーに押しつぶされてしまったり

遺族に共感しすぎたり

失敗を引きずってしまったりして

自分はやっぱり、葬儀屋には向いていないのでは…

と、後悔してしまうようです。

遺体の処置

葬儀屋は遺体の処置も行わなければなりません。

 

この時、女性が最も苦手なのが匂いのようです。

 

独特の臭いなので、いつまでも慣れることができず

この匂いのせいで辞めてしまう人もいるくらいです。

結婚

結婚は女性にとって、大きな転機です。

 

葬儀屋に勤務する若い女性のほとんどが、

結婚を機に退職していきます。

 

これは、家庭や子育てとの両立が難しいからです。

 

勿論、育児休暇などを経て

戻ってくる女性がいないわけではありませんが

パートナーがよほど理解してくれていないと

現実的に続けていくのは厳しい職場です。

妊娠

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葬儀屋に勤める女性の一番の悩みは

妊娠と出産ではないでしょうか?

 

日本には、妊娠している時に葬儀に出てはいけないという迷信

いまだに信じている地域があります。

 

他にも、葬儀に関わる仕事で心配なのが

感染症のリスクです。

 

自分の身体に関することなら我慢できても

もしも、子供に万が一のっことがあったらと心配になり、

葬儀の仕事に就いたことを後悔する女性も多いのです。

 

ただ、迷信はあくまでも迷信で

最近では気にする人も少なくなりました。

 

私が勤めていた葬儀社でも

ぎりぎりまで仕事をして、無事に出産し

職場復帰した女性は何人もいましたよ。

 

感染症は怖いですが

きちんと対策を行っていれば、問題ないと思います。

身内の死

身内が亡くなった時

葬儀のことを一番知っている人に

どうしても負担が掛かってしまいます。

 

葬儀屋としての役目を担ってしまい

大事な人の死を思いきり悲しめなかったと

後悔する人も多いようです。

 

もう一つ、大事な人の最後の時に

立ち会えなかったことを後悔する人もいます。

 

葬儀屋をしていると

その場を離れられないことも多く

急に連絡があっても、駆け付けるのは

難しいのではないでしょうか?

 

私の場合、実の父が亡くなった時も

仕事をしていて、すぐに病院に向かうことは出来ず

看取ることは出来ませんでした。

 

しかし、葬儀の時には

多くの仲間に助けて貰いましたし

葬儀についての知識があったおかげで

困ることもありませんでした。

 

義父の最後も看取れませんでしたが

葬儀の準備や、心構えは出来ていましたから

後悔というより

この仕事をやっていて良かったと思ったくらいです。

 

 葬儀屋に就職した女性が後悔したことについて

まとめてみましたが、

後悔したからと言って

そのことが理由で、辞めていくわけではありません。 

女性が葬儀屋を辞める理由 

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  • 給料が安い
  • 環境が整っていない
  • 体力的な問題
  • 会社の方針に納得できない

 

 葬儀屋に就職した女性が辞めていく原因は

男性社員とあまり変わらないようです。

給料が安い

日本では、いまだに葬儀業界は成長産業だと思われていますが

現実を一番知っているのは、現場で働く社員です。

 

葬儀業界が成長産業だったのは、20年前。

 

当時、葬儀屋は儲かると言われていて

それを真に受けた、異業種からの参入が相次ぎました。

 

おかげで、私の住む田舎にも多くの葬儀会館が立ち並んでいます。

 

最近は、葬儀をネットで仲介するサービスが増加し

葬儀業界は価格競争に陥っているのです。

 

 

葬儀業界が価格競争に走ったら

どこにしわ寄せがいくでしょうか?

 

真っ先に削られるのが、人件費ですよね!

 

ひと昔前に比べると

葬儀屋の給料は減っているんです。

 

きつくて、労働時間の長い葬儀屋の仕事でも

給料が良ければ続けていけるのですが

お給料と労働が見合わなければ

当然、辞めていく人も増えます。

 

私の同僚で、転職を考えている人が何人もいますが

他に仕事がないから、とりあえず留まっているという人は多いですよ。

環境が整っていない

葬儀業界は、女性が活躍しだして間もない職場です。

 

産休や育休などが、整っている葬儀屋は

 まだ、少ないのが現状のようです。

 

葬儀社によっては、女性の仕事が限られていて

担当をしたいのに、雑用ばかりということも…

 

活躍できる葬儀社を求めて

別の葬儀社へ転職していく女性もいます。

体力的な問題

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私も腰を痛めた経験がありますが…

 

葬儀屋は重いものを運ぶことも多く

加齢とともに、体力に自信がなくなり

辞めていく女性も多いようです。

会社の方針に納得できない

葬儀社に限ったことではないと思うのですが…

 

つい最近まで、葬儀屋は職人気質の男性ばかりでした。

だから、人材を教育するのが下手なんです。

 

とくに、女性を活かすのことが下手な葬儀社は多いと思います。

 

ある一定のレベルに達した女性は

会社に認めて欲しいと思うようになりますが…

 

管理職に昇進していくのは男性…

 

なかなか、認めて貰えず

仕事に価値を見出せなくなって辞めていく女性もいます。

 

女性が葬儀屋を辞めていく理由は

人によってそれぞれですが

葬儀の仕事を長く続けている女性に

ある特徴を見つけました。

葬儀屋に向いている女性の特徴

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まずは、面倒見のいい女性。

 

頼られたり、喜んでもらえることが

何よりも嬉しいので、長く勤務している人は

姉御肌の女性が多いような気がします。

 

あまり人のことを気にせず

自分の仕事を淡々とこなすタイプの女性も向いています。

 

あまり人のことを気にしない

サバサバしたタイプの女性は淡々としていて

仕事とプライベートをきちんと分けています。

 

こういう人は、辛い葬儀を担当しても

翌日まで持ち越さないので、向いている気がします。

 

あまりにも、周りに気を使いすぎる人は

葬儀屋になると精神的に疲れてしまう傾向があるので要注意です。

 

もし、あなたが葬儀屋になりたいと思っているなら

会社にあまり過剰な期待をせず、

会社を利用して勉強させて貰い

学ぶことが無くなったら、ステップアップしよう!

くらいのスタンスで考えてみませんか?

 

参考にして頂けると嬉しいです。

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