kokoro-otoのブログ

葬儀屋の仕事の内容や収入、求人や採用、求められる人材や副業、転職などの情報を発信しています。

葬儀社の面接で必ず聞かれること!志望動機はこう書く!

こんにちは!

田舎の葬儀屋です。

 

コロナの影響をまともに受けているのが

学生さんだと思います。

 

企業から内定を取り消された学生さんもいれば

学校を休学したり、中退する方も増えていると聞きます。

 

厳しい状況の中でも、頑張っている若い方に

就職先としてお薦めなのが、葬儀業界です。

 

この状況で、サービス業や飲食関係

ホテル事業や、ブライダルなど

多くの業界が採用や求人を控えているのではないでしょうか?

 

コロナ景気とは言えませんが

葬儀業界は、いまだに人材不足で

多くの葬儀社が優秀な人材を求めています。

 

まだ、稼げる業界であることは確かです!

 

葬儀業界は、中途採用も多い職場なので

第二新卒や転職歴があっても、全く問題ありません。

 

それどころか、社会人としての経験は

就職に有利に働くこともあります。

 

かといって…

全く知らない葬儀業界への転職は不安な方も多いようなので

 

この記事では、葬儀社の面接でどんなことを聞かれるのか?

志望動機や、自己PRの書き方など

面接のコツについてまとめています。

葬儀社の面接で必ず聞かれること!

f:id:kokoro-oto:20210119015949j:plain

  • 親や家族は、葬儀の仕事に就くことを反対していませんか?
  • ご遺体に触れることに抵抗はありませんか?
  • なぜ、葬儀屋になりたいと思ったのか?

 

この3つは必ず質問されると思って

答えを用意しておいてください!

親・家族の反対

葬儀社にとって、一番心配なのが

親や、家族の反対です。

 

葬儀の仕事は、いまだに偏見や差別の対象になることがあり

本人が、いくらやる気になっていても

家族の反対があると、入社辞退やすぐに辞めてしまう可能性が高くなります。

 

他の業界も同じですが

誰でも最初から一人前の仕事の仕事は出来ません。

 

数か月~数年かけて、少しづつ経験を重ね

やっと、一人前の仕事が出来るようになるわけです。

 

とくに葬儀の現場はちょっと特殊で、

普段使わない言葉が沢山あります。

 

基本的なお経が分かるようにならなければ

現場で仕事は任せて貰えませんし

 

地域によって、かなりの違いがあるのも

葬儀業界の特色だと思います。

 

例えば、同じ県内でも葬儀の流れは違いますし、

宗派やお寺でも違います。

 

最低限の仕事を覚えるだけでも

3ヶ月~半年。

 

一人前になるには、数年かかると思ってください。

 

この研修中に、辞められると

人件費の損失だけでなく、

現場が回らなくなるという危険もあります。

 

葬儀社側としては

出来る限りリスクを抑えたいので

長く働いてくれそうな人を求めているんです。

 

親や家族の反対があれば、無理だと思ってください。

 

もし反対されても…

説得した。

話し合って、納得して貰ったなどの経緯があれば

どうやって説得したのかなど、話し合いの過程を整理して

自分なりに話せるようにまとめておいてください。

 

その熱意はきっと、伝わると思います。

 

私の場合、家族の反対は全くありませんでした。

 

私自身が、葬儀という仕事をすることに迷っていたのですが…

家族に相談すると…

「葬儀って、なくなることはないし

将来のことを考えたら、いいんじゃない?」

と、逆に背中を押されました。

 

この家族の一言で、葬儀の仕事を始めたわけですが

全く後悔はないので、そういう運命だったんだと思います。

 

余談ですが…

 

人生には、どうしても逆らえない波みたいなものがあって

自分がやりたくないと思っていても

その方向に進むといい流れがきたり

 

逆に、凄く望んでいる道なのに

そっちに進もうとすると、上手くいかないということがあります。

 

感じたことがありませんか?

 

そういう時には、流れに逆らわず

とりあえず、波に乗ってみるのもいいかもしれません。

 

ご遺体への嫌悪感

f:id:kokoro-oto:20210119021013j:plain

葬儀社が採用を行う際に心配なことが

ご遺体への嫌悪感です。

 

こればかりは、

努力や忍耐ではどうにもならないことが多いからです。

 

葬儀屋になるということは、ご遺体に触れるということ。

 

ご遺体に触れることに抵抗はないですか?

という質問は必ずあるはずです。

 

ただ、これ…

遺体に触れた経験がない人には、分かりませんよね?

 

身内を亡くした経験はあっても

葬儀の現場で会う遺体は、全く知らない人なのですから…

 

どんな感覚なんだろう…と悩む人もいるのでは?

 

これは、私の感覚ですが

身内を亡くした経験のある人で

そのご遺体に接した時、匂いが気になったとか

触るのに抵抗があった人は、葬儀屋には向かないと思います。

 

身内でも気になるのですから

ご遺体が全く知らない他人なら、耐えられないでしょう。

 

この質問に正解はありませんが、私ならこう答えます。

 

「さっきまで、生きていた方が

息をしていないというだけのことなので、問題ありません。」

なぜ、葬儀屋になろうと思ったのか?

f:id:kokoro-oto:20210119021126j:plain

葬儀社に入社したいと思ったきっかけ、志望動機です。

 

この質問に関しては

多くのサイトで、身内を亡くした経験を上げるのがいいと

アドバイスしているようです。

 

確かに、身内や肉親を亡くして

その時、どんな感情を抱いたのか…

 

記憶にある人は、その時の経験を上げるのが

一番いいのではないでしょうか。

 

その場合は、

「担当してくれた葬儀屋さんが

とても親身になってくれて、哀しみが和らいだ。」

 

「哀しみを共有してくれて、気持ちが楽になった。」

 

「人の哀しみに寄り添いながら

テキパキと式を進めてくれる姿を見て、

素晴らしい仕事だと思った。」

 

反対のケースもありますよ!

 

「身内の葬儀の際、担当していた葬儀屋さんが

何のアドバイスもなく、淡々と仕事をしている姿をみて

とても悲しかった。

もっと、遺族気持ちに寄り添ってくれる葬儀屋さんはいないのかと

葬儀に興味を持つようになった。」

 

「身内が亡くなった時、家族みんな何も分からず

葬儀屋さんに言われるままだった。

とても、慌ただしく準備や、参列者の対応に追われ

慌ただしくて、悲しむ暇なく後悔したことがきっかけで

葬儀屋さんに興味を持つようになった。」

 

プラスのイメージから、葬儀屋になりたいと思ったのか

マイナスの面から、葬儀屋に興味を持ったのか…

 

どちらがいいとは、言えませんが

おそらく、面接ではプラスのイメージを上げる人が多いのでは?

 

みんなが、マニュアル通りの同じような答えになると

印象にも残らない気がしますし

いいイメージから入ると、現実の厳しさに対応できるか…

心配になってしまうので…

 

私なら、マイナスから興味を持ってくれた人に

期待したいと思ってしまいます。

 

では、身内を亡くした経験がない人の場合は?

 

若い方の中には、その経験がない方も多いでしょう。

 

そういう方は、

東日本大震災を上げては、どうでしょうか?

 

当時、自分は何をしていたのか…

どんな感情を持ったのか…

テレビでみた被災者のことでもいいと思います。

 

震災にショックを受け、葬儀に興味を持ち始めた。

これでも、志望動機になりそうです。

 

もっと、自分をアピールするなら

「震災がきっかけで葬儀に興味を持つようになり

葬儀に関係する映画を見たり、

本を読むうちに、葬儀屋になりたいと思うようになった。」

というのも、立派な志望動機だと思います。

 

ちなみに、葬儀屋を目指す人が読むべき本は「納棺夫日記」

これは、映画「おくりびと」の原作になった青木新門さんの著書です。

 

加えて、

島田裕巳さんの著書「葬式は、要らない」も読んでおきたい1冊です。

 

小林光恵さんの「死化粧~最後の看取り」という本もお勧めです。

 

映画「おくりびと」をみて

葬儀屋になりたいと思った方も多いようですが

私は「おくりびと」より

東日本大震災を描いた「遺体~明日への十日間」という映画を

お勧めします。

 

これを見たという人は少ないと思いますから

この映画の題名を出すだけで

あなたの本気度が伝わると思いますよ!

 

葬儀屋は憧れだけでは通用しない職場ですから

いいイメージを持ちすぎていると

挫折するのではないかと心配になります。

 

あなたの本気度を伝えるなら

厳しい職場であることは理解したうえで

それでも、やりたいという気持ちを訴えましょう。

 

では、上記した3つの質問以外で

どんな質問がありそうか…考えてみましょう!

 

葬儀社の面接で聞かれる質問

f:id:kokoro-oto:20210119021410j:plain

  • お葬式は必要だと思いますか?
  • なぜ、お葬式は必要だと思いますか?
  • 葬儀で、最も大事なことは何だと思いますか?
  • 印象に残っている葬儀は?

このあたりの質問が想定できます!

もちろん、お葬式は必要だと思っていますよね?

 

なぜお葬式が必要なのでしょうか…

 

私は、お葬式には3つの意義があると思っています。

  • 社会的な意義
  • 遺族の心の整理
  • 故人の供養

どんな人にも、家族以外の繋がりがあり

家族以外も、故人の死を悼んでいるのです。

その方々に、故人の死を知らせることも大事な葬儀の役割です。

 

実際に、通夜・葬儀の場で

故人の知らない一面を知ったり

こんなに多くの方に慕われていたのかと

驚くご家族も多いんですよ

 

故人の供養は、もちろん大切な葬儀の役割ですが

故人よりも、残された側がその悲しみを受け止めて

どうやって哀しみから立ち直るのか…

 

そこが、一番大事だと思っています。

 

通夜・葬儀という過程のなかで

家族は故人の死を受けいれ、諦め、納得しようとします。

 

これが、葬儀の大きな役割ではないでしょうか? 

葬儀で最も大事なことは?

 そう質問されて、答えられる学生さんがいるのか。。

こんな難しい質問、きっと、葬儀屋さんでも

考え込んでしまうでしょう。

 

葬儀って大事なことがありすぎる気がします。

 

あえて、答えるなら

遺族がゆっくりと納得のいくお別れが出来ること・・・かな? 

印象に残っている葬儀

 これも、普段 葬儀について興味を持っていなければ

答えられない質問ですね!

 

私なら、樹木希林さんの葬儀と答えます。

 

喪主である娘さんの挨拶が

とにかく素晴らしかったと思います。

 

もし、この質問に答えられない時は

気になっている葬儀でもいいのでは?

 

例えば・・・

コロナウイルスで亡くなった志村けんさんの葬儀について。

 

火葬だけで、おそらく未だにお葬式は行われていないはずです。

葬儀社が求めている人材

f:id:kokoro-oto:20210119022047j:plain

葬儀社が欲しい人材とはどんな人でしょうか?

葬儀社は、基本的に学歴は必要ありません。

 

葬儀屋はサービス業、接客業です。

そのうえ、ほとんどの場合

目上の方や、年配者と打ち合わせを行いますから

敬語をきちんと使えるかというのは、非常に大事だと思っています。

 

他にも

  • 体力
  • コミュニケーション能力
  • 社会人としてのマナー
  • 一般常識
  • 傾聴能力

 などが、求められます。

 

 自己アピールでは

辛い経験や、乗り越えてきたことをアピールしてください。

 

葬儀には、多くの人が関わっていて

それぞれの役割を果たすことで成り立っています。

 

決して、一人で出来るものではありません。

ですから、ミュニケーション能力も大事です。

 

もうひとつ、とても大事なのが傾聴

 

傾聴は葬儀屋の基本です。

 

自分の伝えたいことばかりを言うのではなく

相手の言っていることを、丁寧に聴き

共感し、思いを共有することで

信頼関係が生まれます。

 

人が亡くなるということは

家族にとって大変な事態が起こっているのです。

 

当然、普通の心理状態ではないので

いろんな感情が生まれます。

 

そこに入っていって、お金の話をする葬儀屋は

下手をすると攻撃目標になってしまう可能性もあるのです。

 

相手の話しをさえぎらず

最後までしっかり聴く「傾聴」という能力は

とても大事なので、

面接の時には最後まで、相手の話しをしっかり聞いてください。

 

もし、分からないこと、理解できないことがあれば

聞きなおすことも必要です。

 

面接の最後には、必ず

「何か質問はありませんか?」

と聞かれるはずです。

 

この時、何か質問するのとしないのでは

かなり評価が違ってくると思います。

 

必ず、何か質問を用意しておいてください。

 

例えば・・・

研修のマニュアルがあるのか?

経験を積めば、ディレクター試験を受けさせて貰えるのか?

一人前になるには、どれくらいかかるのか?

 

こういった質問だと

前向きで、意欲的な姿勢がアピールできますね!

 

出来れば…

葬儀屋の面接では、福利厚生の質問は控えたほうが無難だと思いますよ。

 

今回は、葬儀屋の面接で必ず聞かれることを中心に

志望動機の書き方、自己PRの方法などをまとめてみました。

 

あなたのお役に立てれば嬉しいです。

にほんブログ村 その他生活ブログ 冠婚葬祭へ
にほんブログ村