kokoro-otoのブログ

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Photoshopで葬儀の遺影写真を作成するバイト!いくら稼げる?

葬儀には、多くの職種の方が関わっています。

それぞれが自分の役割をしっかりと果たしていくことで

一つの葬儀が成り立っているわけです。

 

今回は、葬儀遺影を作る仕事に携わっていた女性に

お話を伺いました。

 

遺族に直接関わる仕事ではありませんが

遺影を作成するというのも、葬儀の大事な仕事の一部です。

こんな仕事もあるんだと参考にして頂けると、嬉しいです。

 

葬儀関係の仕事を始めたきっかけ

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私は現在、43歳の女性で九州に住んでます。

私が葬儀関係のバイトをしていたのは、20年も前のことです。


ハローワークで、たまたまその会社の求人を見たことがきっかけでした。


遺影写真を作成する会社の求人。
当時、私はまだ20代前半で

葬儀の仕事について全く知らないどころか、ピンと来ていませんでした。

 

 私はPhotoshopというソフトが大好きでしたから

仕事内容を見て「得意なPhotoshopを使える」というだけで応募。

 

学生時代に専門学校で使い方を学んだこともあり、
「たとえ、葬儀関係でも、Photoshopが使えるならいいかも」と思いました。


そのうえ、会社の所在地を見ると
家から通いやすそうな気がしたというのも理由の一つでした。


ただ、実際の通勤は大変でしたが。。

 面接で聞かれたこと

 

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面接では、まず志望動機
「なぜ、うちの会社を受けようと思ったのか」ということを聞かれました。

 

嘘ついたって後でおどうせバレるし、しょうがないと思い
正直に、「Photoshopを使えるから」と答えました。


確認されたことは、
「残業もあるかもしれないけれど、それでもいいか?」ということでした。


ここも残業については、よく考えず「はい」と答えたような気がします。

 

実際に勤務していた期間で

残業になることはあまり多くはありませんでした。

面接では礼儀や受け答えに注意しましたが

葬儀関係のバイトだというのは、それほど意識してませんでした。


そんな私でも受かったのが、今思うと不思議です。

 

仕事の内容

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仕事の内容は

パソコンでPhotoshopというソフトを使い、遺影写真を作ることです。

 

始めて遺影写真を作成していく工程を見たときは

「遺影写真ってこうやって、パソコンで作られるんだ!」と驚きました。

 

遺影写真というと、亡くなった方の写真を

ただ大きく引き伸ばしただけだと思っていたからです。

 

実はそんなに単純ではなく、修正なども行っています。

 

最近は、デジタルカメラで撮影した画像をデータとして葬儀社が受け取り、

遺影の作成が行われるケースが増えているようですが

当時は、プリントされたスナップ写真をスキャナで取り込み

画像データを元に加工するのが一般的でした。

仕事の手順は

 

  1.  スナップ写真の場合、スキャナで取り込み画像をデータ化します。
  2. 遺影に使用する部分を決めます。
  3. 故人の輪郭に沿って背景を消去し、背景を差し替えます。
  4. 集合写真などで、他の人も写っている場合には、故人以外の人物は消去します。
  5. 故人の顔や身体など一部欠けている部分を修正します。
  6. 遺族の希望があれば、故人が着ている服を着せ替えます。
  7.   視線や肌の色合い、コントラスト、明るさなどを調節します。

 

 

当時は、スーツや着物に着せ替えることが多かったのですが、

最近は自然体の遺影が好まれる傾向が強く、そのまま使われることが多いようですね!

 

バイトの収入

 

バイトでしたが、収入は10万ちょっと。
拘束時間は5~6時間で、仕事自体は楽しく出来ました。



遺影写真作成のバイトを辞めた理由

 

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一番に後悔したのは、仕事の内容ではなく

会社の場所の問題で、通勤が大変だったことです。

 

求人を見て確認した時には、割と近くに感じたのですが

いざ、通勤してみると全く違っていて

応募する前に、もっと調べておけば良かったと後悔しました。

雨や雪の日は特に大変なのですが、雪で休むわけにもいきません。

 

葬儀は、雪でも雨でも台風でも関係なく仕事が入るので

遺影写真も急いで作り上げなければなりませんでした。

 

もっと、通勤しやすい場所であれば

もしかしたら続けられたのかもしれません。

 

この会社には、正社員もいるのですが

私の場合は、あくまでもバイトとしての採用でした。

 

周りに話しを聞いたところ、

長く勤めても正社員になれる可能性はなかったので

1年くらいで辞めてしまいました。

 

辞めた原因は大きくこの2つなのですが

他にも、上司の威圧的な態度や、お客さんからのパワハラなど

人間関係で多少辛いと感じた部分もあり、それも原因の一つです。


1年続けられたのは、Photoshopを使えるのが楽しかったからです。



Photoshopを使ってバイトをしたい方へのアドバイス

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この仕事はPhotoshopを使いこなせることが、大事な条件なのですが

人との付き合いも上手に出来なくては、厳しいかもしれません。

 

というか…

会社に通勤しなくても、

フリーで自宅で仕事を受けることが可能なのではと感じています。

 

私が働いていたのは、もう20年も前のことですから

もしかしたら、今現在はそういうシステムが確立されているかもしれません。

 

コロナの影響で、多様な働き方が出来るようになっていますし

Photoshopを使いこなす技術さえ持っていれば、

在宅のまま、遺影作成会社から仕事の依頼を受けたり

直接、葬儀社から仕事の依頼を受けたりということが

可能なのではないかと感じています。

 

最近は、自分の遺影写真を元気なうちに準備しておくのも流行っているようです。

 

一時期は終活ブームでしたし

遺影写真を前もって準備しておくことに抵抗が少なくなり

実際に遺影写真を準備している方も多いそうです。

 

遺影写真専門の写真屋さんがあるくらいです。

 

Photoshopのバイトで検索してみたところ

在宅でも、かなり多くの求人がありました。

クラウドソーシングでも画像加工の技術は需要が多いようです。

 

 


この仕事はPhotoshopが使える人に限られてしまいますし
自分でPhotoshopの使い方を学ぼうにも、高くて手が出せませんが

逆にPhotoshop使い方を学びたい人は

遺影作成会社に入社して、現場で学ぶという方法もあるのではないでしょうか?

 

私のように専門学校Photoshop使い方を学んだ経験がある方も

遺影写真作成の技術を身につけたあと独立フリーランスになったり

遺影写真専門に扱う会社を設立することも可能かもしれません。

 

FREE-DA

 

自分の遺影写真を作るために

個人的に画像加工を依頼する方も増えてくるかもしれませんね!

 

Photoshopを使いこなせる技術は、今後も確実に需要が高まってくると思います。

 

YouTubeやInstagramの画像加工などは

今はかなり需要がありますが、今後はどうなるか未知数なのに比べ

遺影写真は無くなることはないはずです。

 

画像加工Photoshopの技術は

葬儀の現場でも活かせることを知って欲しいと思います。

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