kokoro-otoのブログ

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葬儀の司会に向いている人とは?葬儀の仕事で稼ぐコツ!

40代の葬儀の司会者の経験がある方から

体験談をお聞きしたのですが。。

 

冠婚葬祭の司会行はあまり仕事がなく

収入があまり得られなかったので、辞めてしまったそうです。

 

実際にそのような経験をして辞めてしまう方は多いのでしょうか?

 

ちょっと疑問に感じたので調べてみました。

 

葬儀の司会に向いている人とは?葬儀の仕事で稼ぐコツ!

という内容でまとめています。

 

葬儀の司会に向いている人とは?

 

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体験談を話してくださったのは40歳の女性で、愛知在住でした。

 

冠婚葬祭の司会をやってみたくて、派遣会社に登録したそうです。

正社員では募集がなかったからという理由でした。

 

セレモニーホールのアシスタントと司会を数回、経験されたとのこと。

 

葬儀の司会が向いていない

この女性は

「話しをするのが好きなので、司会をしてみたいと思った。」

 

「実際にやってみると、声のトーンを落とさなければいけないし

悲しい感じで話す必要があり、自分の性格には合わないと思った」

と、話してくださいました。

 

そのうえで

「自分の声は明るいほうで、それを考えれば結婚式の方が向いていたかもしれない。。

年齢的には、葬儀の方が合っていたと思う」と仰っています。

 

確かに、40歳なら

年齢だけみるとちょうどいいと思います。

 

葬儀の場合、あまりにも若すぎると

遺族に安心感を与えるのが難しいうえに、

 

経験値のなさから、昔の話しが理解出来なかったり

知らないことも多くて、おそらく大変だと思います。

 

結婚や、子育てや介護、身内の死など

多くの経験があるほうが、家族の哀しみを理解しやすいのは確かです。

 

結婚式の司会は若くても問題ないんですけどね~

 

葬儀の司会を辞めた理由

 

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この女性は、あまり仕事が入らないから

収入の目途が立たず、辞めてしまったとのことでした。

 

あまり仕事が入らない?

という理由がちょっと腑に落ちません。

 

なぜ、あまり仕事が入らなかったのか?

 

確かに、コロナの影響で家族葬や直葬などが増え

葬儀の規模は縮小傾向にあります。

      

しかし、今まで通りに葬儀を行っている方も多いですし

葬儀自体の数としては、大きく減少しているわけではないのです。

 

それなのに、仕事ないというのは

おそらく、この女性自身に問題があったのではないかと推測します。

 

葬儀の司会の仕事が貰えない理由

問題として考えられるのは3つ

 

 

  • 実力不足
  • 意識が低い
  • 服装や身なり

 

私の経験からいうと…

司会者が実力不足だと感じた場合、派遣会社の責任者にその旨を伝えます。

 

葬儀社としては、数万円を支払って司会を依頼しているのに

その報酬に見合わない司会者を派遣されると困るんです。

 

例えば、何か特殊な事案が発生して

アナウンスを入れて欲しいとお願いしたとします。

 

その時に、さっと自分でアナウンスの言葉を考え

すぐに対応できる司会者と、対応できない司会者がいます。

 

対応できない司会者には、一応アドバイスは行いますが

何度も同じようなミスをしたり、臨機応変に対処できない司会者は

派遣しないよう、会社側に要請します。

 

また、意識の低い司会者に関しても同じように対処します。

 

例えば、遺族が望んでいることで可能なことなのに

要望を聞き入れなかったり、一度注意されたことを守れなかったりなどです。

 

また、ミスをしても誰かのせいにしたり

自分の過ちを認めなかったり、言い訳ばかりしていたり。。

 

このような方とは、同じチームで仕事をしたくないので

お断りして、他の司会者を派遣して貰います。

 

服装や身なりについても、同じことが言えると思います。

 

葬儀の場では、服装や身なりにも、かなり敏感です。

 

髪の色、お化粧、ネイル、ピアス

少し派手なだけでも、目立ってしまいがちです。

 

以前、スーツの下に凄く胸の開いたブラウスを着用されていて

ちょっと下を向いただけでも谷間が見えてしまうような服装の方がいました。

 

この司会者さんは、ご遠慮いただきました。

 

厳しいようですが、葬儀はかなり特殊な仕事です。

 

そこを理解できていない司会者には

当然、仕事は回ってきません。

 

その逆で、どんなに葬儀の規模が縮小しようが

件数が少なくなろうが、遺族の気持ちに寄り添える優秀な司会者は

仕事がなくなることはありません。

 

葬儀の司会に向いている人とは?

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葬儀の仕事に長年携わってきて、いろいろな司会者を見てきましたが

その経験の中で感じた、司会者に向いている人とは?

 

私が思うのは…

 

  • アナウンス能力は勿論、文章力のある人
  • 臨機応変に対応できる人
  • 人の話しを良く聞ける人
  • 誰かの役に立ちたいと思える人
  • 向上心を持ち努力出来る人
  • 見返りを求めない人
  • ミスをしても修正できる人
  • 良い意味ですぐに忘れる人

 

司会者に求められるのは、話すことではありません。

 

進行することです。

 

あくまでも、葬儀の主役は故人様であって

司会者ではないのです。

 

司会者は影の存在であって

目立ってはいけないと思っています。

 

インタビューに答えて下さった女性は

話すことが好きだから、司会者を目指されたそうです。

 

司会者には人前で話す度胸も必要ですが

一番必要なのは、伝えることと、自分の声で人を動かす力です。

 

アナウンス能力と文章力はあって当たり前。

 

そのうえで、突発的な依頼に対して

臨機応変に対応できる能力や、

ミスを犯しても、そのミスをどうカバーするか

とっさに判断して対応する能力が求められます。

 

人の話しを良く聞ける人というのは、傾聴能力のことです。

 

いかに遺族の気持ちに寄り添うか。

しっかりと話しを聞いてあげるだけでも、遺族の哀しみを軽くすることは可能です。

 

そのうえで、遺族の気持ちに寄り添ったナレーションを

作成することが、司会者の役割だと感じています。

 

 

葬儀の仕事で稼ぐコツ

 

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この女性の場合、派遣会社に登録し

そこで、いちから葬儀の司会を勉強して、葬儀社に派遣される形だったそうです。

 

始めは、セレモニーレディーなどアシスタントの仕事をしながら

葬儀について学び、経験を積んでから司会者としてデビューするという流れです。

 

収入を得ながら司会の勉強もできるので

私も、この方法が一番良いと感じています。

 

現在、冠婚葬祭の司会を仕事にしている方は

このようにして司会を覚えた方が多いのではないでしょうか?

 

葬儀の司会は、稼げる仕事ですが

実際に稼げるようになるまでには少し時間が掛かってしまいます。

 

何故かというと。。

 

話し方、アナウンス能力の他に、お経や宗教のことも

ある程度、理解できていないと難しい仕事だからです。

 

お経が理解できる方って、かなりレアですよね?

 

身内に僧侶がいたり、信仰熱心な家族だったり

宗教系の学校に進学していたりしないと、

まずお経なんて分からないのが普通です。

 

「今、このお経を読んでる」

「もうすぐ、焼香のタイミング」というところまで分かるようにならないと

司会は出来ません。

 

そこに至るまでに、何度も葬儀を見学して

ようやく、スタートラインに立てるわけです。

 

この女性には、その認識がなかったのでは?と感じます。

 

一つの葬儀を担当すると、司会者は1万円~数万円の司会料を頂きます。

 

特殊な技術を持っているから

それだけの報酬を頂けるわけです。

 

葬儀の司会という仕事は

そんなに簡単に出来る仕事ではないという認識は持って頂きたいと思います。

 

では、どうやったら葬儀の仕事で稼ぐことが可能なのか?

 

答えを言うと、何でも出来る力を身につけるということです。

 

司会だけでなく、納棺だけでもなく、搬送だけでもない。

 

依頼の電話が掛かってきた時の、電話の対応から

搬送、見積もり、打ち合わせ、設営、納棺、式の進行。

 

こういうと、なんだかもの凄く大変な事のように感じますが

この一連の業務は、葬儀屋で働けば数年で自然に身に付きます。

 

そして、一度この業務の流れを習得してしまえば

人手不足の業界なので、どこに行っても仕事はあるんです。

 

実際に、求人の募集を確認して貰えれば

葬儀業界がどんなに人手不足の業界なのか理解して貰えると思います。

 

もう一つ言えるのは、葬儀の仕事はバイトであっても

時給や単価が比較的高いことです。

 

司会者だけでなく、セレモニーレディーや

式場の設営作業など短時間で高時給の仕事が多いのも

葬儀の仕事の特徴です。

 

副業としてもチャレンジしやすいので

本業に不安を感じている方や、仕事にやりがいを求めている方には

是非一度、チャレンジしてみることをお勧めします。