kokoro-otoのブログ

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葬儀屋は離職率が高い?転職の理由とその後!

こんにちは!

田舎の葬儀屋です。

 

あなたの知らない葬儀業界の真実へ…

ようこそ!

 

 

葬儀屋の離職率が高いという記事を見てしまった~(笑)

葬儀屋は離職率が高い?

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で、真剣に考えてみました。 

自分の周りの同僚で

転職した人間…

 

なぜ辞めていったのか…

辞めていった人たちが今、どうしてるか…

 

以前、私が働いていた葬儀社は

互助会組織の大手の葬儀社だったから

社員は多かったという認識です。

 

私がいたのは、本店。

県内には、他にも支店が幾つもあるので

もう、そこまで入れると

社員が何人かなんて分からない。

 

パートや非正規や、委託社員も多かった。

 

とりあえず、私が分かる範囲で

辞めていった社員が、今、どんな仕事やってるか?

 

他の葬儀社に勤務してる人がほとんどです。

 

別の職種に転職した人は…?

よく考えてみると…

これは、横繋がりの情報!

 

確かに、葬儀社から全く別の業種の転職した人いました。

何人か思い出せたので挙げてみましょう!

 

  • 葬儀屋→花や
  • 葬儀屋→火葬場職員
  • 葬儀屋→贈答品の業者
  • 葬儀屋→農業(家業)

 

 そうなんです!

葬儀屋から、別の業種への転職といいながら

ほとんどが、何らかの形で葬儀と繋がっている業種なんです。

 

花屋に転職した人は複数人いるのですが

もともといた葬儀屋さんが、自社で生花も扱っていて

社員の大半が祭壇のお花を生けたり

スタンドのお花を作れるという状況でした。

 

つまり、葬儀屋に就職して

得た技術を活かしての転職ということ!

 

葬儀屋は、確かにキツイ仕事です。

 

ただ…

葬儀社も従業員不足に悩まされ続けてきたという事情があり

ずいぶん、働きやすい職場に変わってきた印象です。

 

特殊な仕事なので

向き、不向きが顕著に表れるのが特徴で

 

合わない人は、すぐに辞めていき

合う人は、長く勤める傾向が強いと感じています。

 

つまり…

ご遺体に触れることに抵抗があったり

ご遺体の臭いに対する嫌悪感があると

 

葬儀屋には向いていないということです。

 

最初の段階で、このご遺体に対する嫌悪感がなければ

遺族に接することで、感謝の言葉を貰い

それが、やりがいに繋がり

長く勤める人が多くなるのでは?

 

私の経験上、これが行き着いた結論です。

 

葬儀屋は離職率が高いというのは

あくまでも、印象なのでは?

 

キツイし、休みも取れないし

大変な仕事だから、きっと、辞めていく人が多いだろう…

 

もしくは…

辞めていった、葬儀の仕事に不向きな人の体験談ばかりが

独り歩きしてしまった…

 

これが

葬儀屋は離職者が多いと誤解されている

理由なのではと考えます。

 

実際…

葬儀の仕事が嫌で辞めたのであれば

同じ葬儀業界に身を置くことはしないと思うのですが…

 

あなたはどう思いますか?

 

ただし、このパターンが多いのは男性社員に限定されます。

 

女性の社員で、他の葬儀社に移ったという話しは

聞いたことがありません。

 

転職の理由は?

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男性の転職の理由で多いのは

「葬儀の仕事」が嫌になったのではなく

  • 会社が嫌になった!
  • 仕事と給料が見合わないから、他の葬儀社に移った!
  • 会社のやり方に納得がいかない!
  • 互助会の営業ノルマがキツイ

 

ほとんどが、会社への不満です。

 

だから、転職と言っても

会社を移っただけで、違う業界に移ったわけではない。

 

別の業界に転職した例も紹介しましたが

その方々も同じく、転職した理由は会社への不満でした。

 

おそらく、転職の理由は1つではなく

幾つもの要因があるもでしょうが

 

「葬儀が嫌」というのは、

大きな理由ではないと思われます。

 

事実、私の元同僚の中には

あちこちの葬儀社を渡り歩いている人も数名います。

 

こっちがだめなら、あっちの葬儀社。

あっちがだめなら、こっちの葬儀社。

 

そのうえ、また同じ葬儀社に出戻りなんて人もいます。

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互助会の営業ノルマがキツイ

これは、互助会組織の葬儀社なら

転職理由の大きな要素です。

 

互助会では、営業職の社員がいて

営業が会員さんを募集しているわけですが

 

葬儀や、ブライダルの社員にも

会員獲得のノルマが課せられているところがあります。

 

これが、非常にネックになっているようです。

 

事実、私の元同僚で

会員募集のノルマさえなければ

今でも、戻りたいと言っていた人もいるくらいです。

 

親戚や友人が多い人なら

お願いして会員になって貰うのは可能かもしれません。

 

しかし、友達が少ないとか

出身地が離れているとか

親戚が少ないとか…

 

こういう方が

互助会システムの葬儀社に入社する際は

ノルマの有無をきちんと確認しておくべきです。

 

私も、営業が無理で

友達にも言えず

自分で幾つも入会していました。

 

月々の掛け金は少ないですが

このノルマが毎年となると、厳しいと感じます。

 

互助会組織の葬儀社は

葬儀の依頼は多いですが、

社員も多いので、休みのシフトもしっかりしていて、

働きやすい職場と言えます。

 

しかし、その反面

会員募集のノルマは精神的な苦痛にもなるので

葬儀社を選ぶ大きなポイントかもしれません。

 

葬儀屋のお給料については

それぞれの葬儀社で給料の規定が違うので

一概には言えませんが…

 

基本的に

葬儀業界は、稼げる業界だと感じています。

 

(だんだん稼げない業界になりつつあるけど…)

 

繁忙期のお盆と、冬場は忙しく

体力的にキツイのは認めます。

 

ただ…

葬儀の依頼が入ると、終わるまでは休めない…とか

葬儀の日は1日中座ることもなく、動きまわってる…とか

 

こういう情報が出回っているようですが…

 

少なくとも、私がこれまで見てきた葬業界では

そんな事実はありません。

 

たまたま、その日は

葬儀が立て込んで、昼食の時間が取れなかったとか

大型の葬儀で1日中、バタバタだった…

という日もあります。

 

 しかし。。

葬儀の依頼が入っても

休みはしっかり休んでいますし

 

普段は タバコも吸いに行くし

昼ごはんだって、ちゃんと食べてますよ!

 

 

ネット上には、葬儀屋を辞めた理由として

  • 搬送や納棺で腰を痛めた
  • 事故や事件で亡くなったご遺体を引き取りにいくのが精神的にキツい
  • 遺族とのコミュニケーションが上手く取れない
  • 家族の争いを見て人間不信になった

 

などが、あげられています。

 

これらの理由で転職した人がいるのも事実なのでしょうが

私の周りにはいなかったですね!

 

つまり、こういう理由で転職する人は

もともと、葬儀の仕事には向いていなかったと言えます。

 

もの凄く葬儀の依頼が集中して

めちゃくちゃ忙しくて

休み返上して出勤してくれないか!?

 

ってことは、

確かに年に数回はあるかもしれない…

 

でも、それは

かなり社員が少ない葬儀社の場合です。

 

百歩譲って!

 

もしかしたら。。

東京都内の葬儀社はそうなのかもしれません。

 

火葬場の予約だけで、何日も待つと聞きますから…

 

ただ…少なくとも、私が以前いた葬儀社でも

今、働いている葬儀社でも

シフト制で休みはちゃんと休んでいます。

 

それから、葬儀って毎日依頼があるわけじゃない。

暇な時は、もの凄く暇!

小さな葬儀社なら、なおさらそうでしょう。

 

依頼がなければ仕事はないので

その間は時間が有り余っています。

 

暇な時と、忙しい時の差がありすぎるのが

葬儀業界の欠点ではないかと考えています。

 

私の経験上での結論!

 

葬儀屋は離職率が高いというのは誤解。

もっと言うと…

 

葬儀の仕事は

1度就職して、技術を習得し経験を積むと

葬儀社を辞めても、他の葬儀社に転職しやすい。

 

つまり、仕事を失う確率が低い。

ということがいえます。

 

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ただし…

葬儀屋の女性の離職率は高い

 これは、間違いありません。

 

それも、大学卒業して新卒で入社した女性!

 

昔は…

(20年以上の前の話しだけど…)

 

高卒の女性が多かった。

最近は、女性も大卒が多い。

 

そして…

すぐに結婚して辞めていきます。

 

長く勤めていた女性社員でも

結婚しても仕事を続けるケースはまれ!

 

これは、仕方ないと思っています。

 

葬儀の仕事には

もれなく通夜がついていて

 

通夜が終って、家に帰りつくのは20時~21時。

 

結婚相手や、彼氏が

よぽど理解のある人でなければ厳しいのが現実です。

 

子供が生まれれば尚更。

 

子供がある程度大きくなって

手が離れたら戻ってくるっていう選択肢もありますが

その葬儀社にはほとんどいませんでした。

 

私の場合は…

 

子供の面倒を見てくれる義理の両親と同居。

旦那も不規則な仕事で理解もあった。

 

 ということで仕事ができましたが

正直、女性には厳しい仕事なのかもしれないと思っています。

 

ただ、葬儀業界も変わってきてて

女性の活躍の場はどんどん増えています。

 

葬儀社としても、女性が必要だから

 働きやすい環境に変えてゆこうという意識が高まっているのは事実です。

 

 

これからは、女性が働きやすくなると思いますよ!

転職した同僚のその後

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ハッキリ言っておきますが

働きやすい葬儀屋もあれば

働きにくい葬儀屋だってある!

 

それは、どの業界にも言えることです。

 

葬儀が嫌になって、転職していく人と

会社が嫌で転職していく人

 

同じように見えて

実は全く違うと思います。

 

会社が嫌で、他の業種に転職した同僚は

なんだか、とても楽しそうに働いている人が多い。

 

ちなみに、お花屋さんに転職した後輩は

当直や、残業というのがほぼないので

ストレスが少ないようです。

 

 一方で、会社のやり方が不満で

上司と喧嘩して会社を辞めた同僚は…

 

県内の葬儀社を転々として

ある葬儀社に出戻りしました。

 

つい、最近の情報では…

ある互助会組織の葬儀で

若手の社員が何人か退職していきました。

 

みんなまとまって同じ葬儀社に移ったのですが…

 

若手は、生き生きと活躍しているのに

年配の人は、すぐに戻りたいと言ってきたそうです。

 

若手は活躍の場が広がり

年配のオジサンは馴染めないというところでしょうか…

 

この情報から言えることは

転職を考えているなら、できるだけ若いうちがベスト!

ということですね!

 

葬儀屋から贈答品の業者に転職した同僚は

給料が安くて、葬儀屋に戻りたいと言ってきたようです。

 

しかし、年齢がもう50歳近いので無理。

 

葬儀屋から、火葬場の職員になった後輩は…

諦めて仕事は続けています。

 

火葬場の職員は公務員で、残業もほぼない。

休みもしかっり貰えていいのですが

お給料は葬儀屋の方がいいですね!

 

あなたが、もし今の葬儀社を辞めて

転職したいと考えているなら…

 

葬儀の仕事が嫌なのか…?

今、働いている葬儀社が嫌なのか?

 

そこは、自分自身でしっかり見極めることが必要だと思います。

 

もし、葬儀の仕事が嫌でないのなら

そして、年齢がまだ30代なら

横の繋がりを駆使して

他の葬儀社の情報を手に入れましょう!

 

あなたの働き方にあった葬儀社が見つかるはずです。

 

もしも、葬儀の仕事が嫌で

他に何かやりたい仕事があるのなら

早めに転職されることをお勧めします。

 

 

 

ちなみに、私も転職組だけど

 

最初の葬儀社を辞めたのは…

 

会社のやりかたに不満を感じたのと

他の場所で、自分がどれだけやれるのか

試してみたかったから!

 

 たぶん、会社が使ってくれる間は

ずっと、葬儀屋やると思います。

 

この仕事が好きだから!

 

今回は、葬儀屋は離職率が高いのか?

転職の理由とその後について

私が知っている限りの情報をお伝えしました!